芸能人×一般人【恋愛物語】
ホテルは記者会見が終わったらしく善輝は控え室に1人でいるらしい。


その控え室の前に着くと


「彩乃、ここで待ってるから行ってきな。」


奈瑞菜と有田さんが笑顔であたしの背中を押してくれた。


扉の向こうに会いたくてたまらなかった愛しの人がいる…


早まる鼓動を落ち着かせてドアをノックした。


―――トントンッ―――


「はい。」


善輝の声がしてゆっくりと控え室に入る。


善輝は入り口に背中を向けた状態で椅子に座って、記事が載っている週刊誌を見ていた。


「有田?お前どこ行ってたの?戻ってきたらいねぇ〜し…」


そう言いながら振り返った善輝。



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