砂漠の王と拾われ花嫁
「わたしは姫君の求婚者なのです 是非ともわたしの妻になっていただきたいと心の底から思っております」



そう言われてマハルは驚いた。



タージルは若いが父親のタヒールの右腕とも言われるほど出来た青年だ。


時期、政務大臣になるだろう。



彼を夫(義理の息子)にと言う話は後を切らない。



しかもこの青年は美丈夫。


第三夫人に似て美しい。


そのタージル様が姫様を娶りたいと言っている。


これほどの縁組があるだろうか。


莉世の幸せを願っているマハルはタージルの言葉を嬉しく思った。



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