砂漠の王と拾われ花嫁
「マハル・・・」


莉世は胸が痛かった。


マハルの顔が忘れられない。


マハルは咎めた顔ではなかった。


とても悲しそうな顔だったのだ。



「気にする事はない」



引き寄せると莉世のサラサラの髪を撫でる。



「マハルやアーメッドはとても驚いていました・・・」


「私が人前でしたから驚いたのだろう」


しかし、やつらは驚きすぎだ。


私がリセを愛しているのはわかっているものだと思っていた。



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