砂漠の王と拾われ花嫁
「何を驚いている?」


驚くアーメッドにラシッドは平然と言った。


「驚くに決まっております!」


アーメッドが冷静さを失いそうだった。



莉世は困ってしまいマハルの方を見た。



目と目が合い、マハルのショックを受けた顔を見てしまった。



「マハル・・・」


どうしてそんな目で見るの・・・?


私たちがキスをしてはいけないの・・・?


ラシッドが莉世のつらそうな顔に気づいた。



「お前たちは出て行け」


アーメッドとマハルにラシッドは告げた。


「殿下!」


「小言は聞きたくない 出て行け」



ラシッドがもう一度言うと2人は出て行った。


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