砂漠の王と拾われ花嫁
「おはようございます 姫様」



マハルがベッドに近づき、莉世に挨拶する。



表情はこわばっている気がする。


朝になればマハルは元通りになっていると言ったラシッドの言葉は外れた。



「・・・・おはようございます」



莉世は小さく言った。



「姫様・・・」


「マハル!何も言わないでっ!」


マハルの次の言葉が怖くて莉世は叫んでいた。



「・・・・わかりました」


マハルのがっかりした声が聞こえた。




< 222 / 491 >

この作品をシェア

pagetop