砂漠の王と拾われ花嫁
莉世は寝室から出なくなった。
事故から3日経った。
頭のケガは良くなっていたが依然として左手の感覚がない。
その事をラシッドに言い出せずにいた。
言ったら嫌われる・・・。
もしかしたら奴隷市場に行かされてしまうかもしれない・・・。
ラシッドの自分への愛がどの位深いものなのかはその時は心の余裕がなく考えられなかった。
* * * * * *
「姫様、外は気持ちの良いお天気です お庭を歩かれてはいかがですか?」
ベッドに腰をかけてぼんやりしている莉世にマハルは言った。
事故以来、沈んでいてマハルは心配していた。
事故から3日経った。
頭のケガは良くなっていたが依然として左手の感覚がない。
その事をラシッドに言い出せずにいた。
言ったら嫌われる・・・。
もしかしたら奴隷市場に行かされてしまうかもしれない・・・。
ラシッドの自分への愛がどの位深いものなのかはその時は心の余裕がなく考えられなかった。
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「姫様、外は気持ちの良いお天気です お庭を歩かれてはいかがですか?」
ベッドに腰をかけてぼんやりしている莉世にマハルは言った。
事故以来、沈んでいてマハルは心配していた。