砂漠の王と拾われ花嫁
「マハル、本当に大丈夫だから 今日は召使いたちの招集があるんじゃないの?」



月に一度、召使いたちの教育をマハルが担当しているのだ。



「それは違う者に頼みました」



マハルの下で働いている女性に頼んだのだが、いささか心配ではあるマハルだ。



「でも心配なんでしょ?」



さっきから落ちつかなげに座っているのを知っている。



「姫様・・・」



「本当に大丈夫よ ここでしばらく読書をしてそれからお部屋に戻るわ」



「本当でございますか?」



信用されていない莉世は苦笑いを浮かべた。



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