砂漠の王と拾われ花嫁

とりまき

数日してすっかり元気になった莉世は中庭で日向ぼっこをしていた。



傍にはマハルが控えている。



すっかり過保護になり、莉世の行く所には一緒について回る次第だ。



「マハル、大丈夫だから用事を済ませてきて」



本をパタッと閉じて莉世は言う。



「姫様、それはなりません」



マハルが頑固に首を振る。



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