砂漠の王と拾われ花嫁
「良かった 怒っているのかと思ったよ」


莉世の髪からジャスミンの花の香りが漂ってきた。


ラシッドの一番好きな香りだ。


「少し・・・怒っているわ 今度は連れて行ってね?」


ラシッドの胸に頬をあてると気分が落ち着いた。



* * * * * *



ラシッドが行ってしまってから莉世は居間の絨毯に座ってぼんやりしていた。


<殿下が飽きれば奴隷市場に売られるのだぞ?>


お兄様がわたしに飽きる?


「妾」って何?


わたしはお兄様の妾・・・?




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