砂漠の王と拾われ花嫁
「これは!?リセ!どうしたのだ!?」


赤紫色に腫れ上がった手首を見てラシッドは驚いた。


「なぜこんな痣が?」


「ぶつけただけです」


嘘をつけない性格の莉世はうつむいた。


「何にぶつけた?ぶつけて全体がこんなに腫れるはずがない アーメッド!アーメッドはいないか!」






「殿下、いかがいたしましたか?」


すぐにアーメッドが姿を現した。


「すぐに侍医を呼べ」


アーメッドは言われたとおり侍医を呼びに出て行った。


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