アイドル様とヒミツな恋を。
「……うっ、ひっく…」
行くあてもない私は、とりあえず家の近くの公園に行った。
さすがに夜になると、いつも賑やかな公園も、
人は1人もいなかった。
「…ズズッ……」
久しぶりに、いっぱい泣いた。
人前で泣くのが嫌いな私は、
いつも誰もいないところで静かに泣く習慣がついた。
そして、いつも竜人やお母さんが迎えに来てくれたんだっけ。
なんだか懐かしい気持ちになったら、
また涙が止まらなくなった。