アイドル様とヒミツな恋を。
―ピンポンパンポン
『それでは、文化祭前半の担当のみなさんは、お店の準備をして、始めてください!』
「「おぉー!!」」
その放送を合図に、文化祭の幕が開けた。
「さぁ、愛花!働いて、働きまくるよ!!」
「うん!頑張ろう!!」
私達は拳を天井に突き上げた。
何をそんなに張り切ってるのかっていうと……
実はウチの学校は、文化祭の売上げを直接学級費に回すんだ。
だから、文化祭での売上げは、今後にすごく影響してくる。
特に1年生は、売上げによって、修学旅行のコースが決まってしまうから、
みんな、こんなに必死なんだ。
「お客様二名入りました!」
叶多の声を聞いて、
「「いらっしゃいませ〜」」
ついに、私達のメイド喫茶が開店した。