アイドル様とヒミツな恋を。
「……愛花」
耳元でしかも甘い声で名前を呼ばれて、体が一気に熱くなる。
「………んっ…」
竜人が耳たぶを甘噛みしてきて、息が耳にかかってくすぐったい。
「愛花、顔上げて」
その言葉は魔法のようで。
体が勝手に言われた通りに動いてしまう。
竜人の手が私の頬に添えられて、だんだんと顔が近づいてくる。
……あぁ、キスされる。
そう思って目を閉じかけたとき、
「あぁ!!!!ダメーー!!ストップ!!」
ある光景が目に入り、私は竜人を突き飛ばした。