「颯ー!!」


その声と共に現れた、菅原涼歌。

……ヤ・バ・い。


「……え!?」


菅原も俺に気付いて、大原と柚にも気付いたらしい。


「……す、菅原……」

「ウ……か、要……くん……」


今ウサギって呼びそうになっただろ?

とりあえず、学校で俺は下の名前を使ってるから、今日は苗字で呼ぶことにする。


まぁ、いつも苗字だけど。


「ウサギ、この人は?」


……もしかして、気付いてない?


「えっと……颯の姉さん」


俺は一息置いてから、また言った。

きっと、チャンスは今だ。


「で、俺の彼女」
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