音楽バカ
お囃子の音が鳴り響く。
さて、どんな演奏がしたい?
希良は深呼吸し遙の指先を見つめた。
そして口パクの言葉を読む。
いきますよ
1、2、3、
―パァーーーーーーー
金管が鳴り響きその上に乗る木管。
下倉が楽しそうに遊ぶサックスのメロディーが聞こえて
おなじみのサビのメロディーはみんなが口ずさむ。
「ターラッ、ターラッ、
ターララッラッラ…」
美音も思わず口ずさんだ。
なんだか楽しくて自然に笑みがこぼれる。
「『君の瞳に恋してる』だっけ?」
沙穂子は美音に尋ねた。
「そうよ。」
あの子、意外とやるじゃない。
美音は少しだけ自分の幼なじみをかっこいいと思った。