音楽バカ

お囃子の音が鳴り響く。

さて、どんな演奏がしたい?

希良は深呼吸し遙の指先を見つめた。

そして口パクの言葉を読む。


いきますよ
1、2、3、




―パァーーーーーーー




金管が鳴り響きその上に乗る木管。

下倉が楽しそうに遊ぶサックスのメロディーが聞こえて
おなじみのサビのメロディーはみんなが口ずさむ。


「ターラッ、ターラッ、
 ターララッラッラ…」

美音も思わず口ずさんだ。

なんだか楽しくて自然に笑みがこぼれる。



「『君の瞳に恋してる』だっけ?」

沙穂子は美音に尋ねた。

「そうよ。」



あの子、意外とやるじゃない。


美音は少しだけ自分の幼なじみをかっこいいと思った。
< 69 / 74 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop