派遣OL、時々蝶。

いつもならこのくらいの事は一人でどうにか出来る。

でも、こんな風に女の子扱いされたら胸がきゅんとなってしまう。


ただでさえ顔が良く性格も良い山岸さんが尚更かっこよく見えてしかたない。


山岸さんの事を好きになりかけた そんな瞬間だった。







「何 変なのに捕まってるんすか。」


ボーっと見つめていたら山岸さんと目が合った。

いつの間にかホスト風の男は目の前から居なくなり 私に問いかけるてくる。



「あ、すみません・・・」


「後ろ見たら居ないし、戻ってみたら変なのと一緒に居るし・・・心配したんすよ?
みんな待ってるんで行きましょう。主役が居ないと始まらないっすよ。」

背中をポンと叩かれる。

温かい大きな手がやけに心地良かった。




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