指先からの恋物語





カサカサと少しづつ近づいてくる修さん



だんだんはっきりと見えるその顔は

いつもの修さんとは少し違って


なんて言うの?




恐ろしかった・・・







「大丈夫?葵ちゃん」


「は・・・はい
 助けてくれて ありがとうございました」


「いいって
 あいつら 俺の後輩なんだよね
 昔 暴れてたときのさ」




暴れてた?



修さんが?




そんなイメージないんですけど







「それより 噂と違うなー」


「へ?」


「優真から聞いてた葵ちゃんは
 喧嘩が強くて 男にも負けないって
 聞いてたんだけど」


「あー・・・
 あそこで喧嘩になると
 後の説教がめんどくさかったんで・・・」



「ハハハッ!!
 葵ちゃんらしいや♪」







優真め・・・



一体修さんに何を言ったんだよ!




< 116 / 142 >

この作品をシェア

pagetop