旦那様は高校教師


「ワンワン!!」



伯母さんの家に着くと、次郎が玄関横で出迎えてくれた。



「先生、此処で少し待ってて」



ほたるは俺を玄関に残し、家の中へと入って行く。



「まぁ先生、どうぞお上がり下さい」



ほたるに連れられ、伯母さんが機嫌良く出迎える。



俺が今日来た理由を察したな?



「お邪魔します」



伯母さんに一礼し、家へ足を踏み入れた。



「此方へどうぞ」



俺を座敷へ通すと、伯母さんは軽い足取りで廊下へと姿を消す。



考えたくはないが、ほたるが家を出る事を、伯母さんは望んでいるという事だろうなぁ。



約3年間、ほたるは此の家でどんなに辛かった事だろう。



此からは、辛い思いはさせないからな!!





< 146 / 743 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop