旦那様は高校教師


「ごめんなぁ。ほたるがエレベーターに乗れないの知らなくて…」



心ちゃんは寄り添う様に、私の隣に座る。



「…私こそ、何も言わなくてごめんなさい…」



「いや、良いんだ」



心ちゃんはそれ以上何も言わず、私の肩を抱いた。



頭を少し傾けると、心ちゃんの肩に頭が乗る。



凄く心地良い…。



静かに目を閉じると、気持ち悪さは消え、元気も回復していた。



「心ちゃん、もう元気になったからお店の中回ろう♪」



私は、顔に『心配』の文字を浮かべた心ちゃんの腕を引っ張った。



「分かった。でも気分が悪くなったら直ぐに言うんだぞ?」



フフッ、お父さんみたい。



「はい…」



「良し!!じゃぁ行くか!」



心ちゃんは店内の見取り図を見て、目的地を確認する。



何処へ行くのかなぁ~♪





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