旦那様は高校教師
「おっ!此処にしよう」
お店のショーウィンドを見ながら、心ちゃんは店内へ進む。
此処ってパーティードレスの専門店じゃないの!?
店内の数ヶ所にドレスが展示してあるよ!?
「どうしても此れを、ほたるに買ってあげたかったんだ」
心ちゃんが手にした服は、黒いカクテルドレス。
凄く素敵だけど、大人っぽくすぎない?
其れに此の先、此れを着る機会も無いと思うけど…。
「心ちゃん、私には似合わないし着る機会もないよ?」
「良いのぉ、俺の前でだけ着てくれれば良いんだから」
心ちゃんはそう言うと、会計を済ませた。
今日は沢山の物を買った。
でも全て私の物…。
何も持っていないから、不自由しないようにっていう心ちゃんの優しさなんだろうね。
有り難う、心ちゃん。