旦那様は高校教師


「おっ!此処にしよう」



お店のショーウィンドを見ながら、心ちゃんは店内へ進む。



此処ってパーティードレスの専門店じゃないの!?



店内の数ヶ所にドレスが展示してあるよ!?



「どうしても此れを、ほたるに買ってあげたかったんだ」



心ちゃんが手にした服は、黒いカクテルドレス。



凄く素敵だけど、大人っぽくすぎない?



其れに此の先、此れを着る機会も無いと思うけど…。



「心ちゃん、私には似合わないし着る機会もないよ?」



「良いのぉ、俺の前でだけ着てくれれば良いんだから」



心ちゃんはそう言うと、会計を済ませた。



今日は沢山の物を買った。



でも全て私の物…。



何も持っていないから、不自由しないようにっていう心ちゃんの優しさなんだろうね。



有り難う、心ちゃん。





< 176 / 743 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop