旦那様は高校教師


疲れてるんだね。



後で肩揉みしてあげよう♪



「おっ?ハンバーグ!?…ん?ハート型?」



心ちゃんは私とお母さんの顔を交互に見る。



やっぱり男の人はハート型だと引くのかな…。



「其れ…私が作ったの…」



遠慮がちに告白すると、心ちゃんはニカッと笑った。



「有り難う。凄く旨そうだ!」



心ちゃんはそう言うと、待ちきれないといった感じに箸を持つ。



「「いただきます」」



皆で合掌をすると、心ちゃんはハンバーグを頬張った。



「うん、旨い!!」



フフッ…本当、子供みたい♪



無邪気な心ちゃんを見ながら、食卓には笑いが溢れかえる。



私、星野家に嫁いで良かったぁ。



こんなに暖かい家族と過ごせるんだもん♪



幸せ者だよ。



夕飯後、心ちゃんの肩揉みをしようと思っていたのに、また寝床は別々。



結局、雪子さんの事を聞く事も出来ず、私は眠りに落ちてしまった。





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