旦那様は高校教師
「I hope that you can meet princes.」
『また王子様に会えるといいな!』
はい、会いたいです…。
私は先生の答えに、心の中で呟いた。
チラリと見えた先生の顔は、照れ臭そうにしている。
そ…そうだよね。
先生の事を王子様って言ったから、照れるよね…。
ごめんなさい。
私は自分の浅はかさを恥じた。
「ねぇ?ほたるは何て言ったの?」
祐奈は自分の自己紹介が終わると安心したのか、話を始める。
「星を見るのが日課だって言ったの」
私は其れだけ教えた。
祐奈と話をするのが嫌だった訳じゃない。
ただ何となく、先生と公園で会った事を話すのが嫌だった。
だってあの公園は私の唯一の居場所だから。