旦那様は高校教師
『心矢目線』



祭りは人が多いから、ほたるははぐれないように俺のYシャツを掴んで歩く。



まるで小さい子供が迷子にならない様、お母さんの服を掴んで歩くみたいに…。



本当は手を繋ぎたいけど、近くに保が居るから其れは無理。



俺は、ほたるのペースに合わせてゆっくり歩いた。



「こんなお店屋さんがあるんだね!?」



「こんなのも売ってるんだぁ!?」



初めて祭りへ来たみたいに、ほたるははしゃぐ。



ホント…可愛いすぎ。



俺…理性も立場も飛びそうだよ…。



「心ちゃん、あそこ見て」



「ん?」



ほたるの視線の先には、金魚すくいに夢中になってる保が居た。



アイツもまだまだ子供っぽい所があるんだな!?



ちょっとだけ意外な一面を見た気がした。





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