旦那様は高校教師
「お待たせ。行こっか」
「はい♪」
心ちゃんのエスコートで私はロビーを進む。
ホテルのレストランって初めて♪
何を食べるのかなぁ~。
ワクワクしちゃう♪
ん?????
あれれっ?????
心ちゃんはエレベーターに乗る事もなく、階段を使うでもなくホテル内をひたすら歩く。
そして其のままホテルの外へ出てしまった。
ん……?
冷たい風に乗って潮の香りがする。
ザザザザーッ。
暗い世界に響く音。
「海?」
「うん。上を見てご覧?」
上?
私は心ちゃんに促され、空を見上げた。