旦那様は高校教師


「うわ~綺麗」



其処には満天の星空が広がっていた。



「結婚してから、星を見る時間もなかっただろ?」



「うん」



心ちゃんは此れを見せる為に、此処へ連れて来てくれたの?



公園で見るよりも、星空は広がってプラネタリウムみたい。



私は浜辺に座り、遠くの星を見つめた。



「寒くない?」



心ちゃんは私の真後ろに座り、ジャケットで包むように抱き締める。



滅多にされない事をされ、ドキドキが速さを増す。



「し…心ちゃん?」



「ん?」



耳元で心ちゃんの声が聞こえる。



何だか雰囲気がいつもと違う…。



私は恥ずかしさとドキドキで、顔が沸騰するのが分かった。





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