旦那様は高校教師


「お待たせ…どうかな?」



「可愛い♪其の浴衣、祐奈に凄く似合ってる」



私の言葉に祐奈は照れ臭そうに笑った。



「先生、有り難う」



祐奈は心ちゃんにお礼を言うと、其処から出て来る。



「ほたる、行ってらっしゃい」



「うん」



私は荷物を持って、祐奈と入れ替わりにベッドへ向かう。



そおっとカーテンを開け、ベッドに荷物を置くと心ちゃんが一歩近付いて来る。



「浴衣じゃなく、着物を持って来たんだよな?」



心ちゃんはベッドに置いた着物を開く。



「いけなかったかな?」



「いいやぁ、着物で良いよ」



何故か心ちゃんはニコニコしている。



ん?此の顔は…何か企んでる?





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