旦那様は高校教師
本当はさ、ほたると一緒に其処へ行きたいんだよ。
でも俺達の関係がバレるから、近寄る事さえ出来ない。
ハァーッ、もどかしい…。
コーヒーを啜りながら、時間が経つのを待った。
おっ!そうだ!!
俺はポケットから携帯を取り出し、ほたると同じ様にプリクラを貼ってみた。
ん、案外こう言うのも良いもんだな!?
携帯を手にする度に、ほたるを近くに感じる。
用も無いのに、つい手にしてしまいそうだ…。
「心ちゃん、お待たせ」
ぼんやりと携帯のプリクラを眺めていると、向かいの席にほたるが座っていた。
「ん?早かったな!?」
「お客様が増えて来たから…。其れより心ちゃんは何してたの?」
ほたるはテーブルに隠れた俺の手元に視線を移す。