旦那様は高校教師


もっと聞きたい事があったのに…。



「ハァーーーッ」



何度も何度も、溜め息だけが零れる。



南条は此の雨の中、一体何処へ行ったんだ?



ボンヤリと外を見ながら考えた。



まさか…!!



俺は学校を飛び出し、ある場所へと向かった。



絶対に居る!!



あいつの行く場所は、あそこしかない!!!



学校から車で約40分。



着いた場所は、南条と初めて出会ったあの公園。



入り口付近に車を停め、俺は滑り台まで全力疾走した。



南条!南条!?



心の中で叫びながら、滑り台を隈無く探す。



でも其処に彼女の姿はない。



何処だ!?何処に居るんだ!?



間違いなく、此処へ来ているはず。



俺は祈るような思いで、公園内を探し回った。





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