旦那様は高校教師


「ほたる、朝からシンミリした顔してるね。どうしたの?」



登校して来た祐奈は苦笑いを浮かべる。



「2年生になっても、祐奈と詩織と同じクラスが良いなぁって考えてたの」



「そっか!クラス替えあるもんね…。3年まで同じクラスだったら良いよね♪其れで担任は星野先生!!」



「うん♪そうなったら良いね♪」



私達はもうすぐ訪れる新学期に、不安と期待を抱き、体育館での終了式を終えた。



教室へ戻ると通知表が待っている。



今回も居残りさせられるのかな?



成績よりも、そっちの方が心配になっちゃう。



「席に着け~チャイム鳴ったぞぉ」



配布物を抱えた心ちゃんが、教室へ入って来る。



数枚のプリントを配布後、通知表渡しが始まった。



1人1人の名前を呼び、受け取りに来た生徒に何か一言、声を掛けて渡してる。



どんな事を伝えてるんだろう。



私は何て言われるのかな?



ドキドキしながら待っていると、名前を呼ばれた。





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