旦那様は高校教師


「南条」



「は…はい…」



ゆっくり教壇へ向かい、目の前に立つと、心ちゃんはニヤリと笑う。



此の笑みはまさか…!?



「南条は居残り」



え゙っ!?やっぱり!?



「……」



何も言えない私の頭を、心ちゃんがワシャワシャ掻き混ぜる。



「冗談だよ。1年間よく頑張ったな!2年になっても頑張れよ」



「はい」



心ちゃんは皆と同じ様に声を掛け、通知表を渡してくれた。



私は席へ戻り、こっそり中を確認する。



特に成績の変動はなく、下がった教科も無い。



良かったぁ~。



一安心だね♪





< 733 / 743 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop