旦那様は高校教師


「担任の先生が、公園であんたを見付けて家へ連れて来たんだよ!ご丁寧に病院まで連れて行ってさ…」



えっ!?病院?



私が見た夢も、病院のような雰囲気だった。



其れじゃぁ、あれは夢じゃなかったの…!?



私は日が暮れると、先生にお礼を言う為次郎と公園へ向かった。



けど、いくら待っても先生は来なかった。



会って直接『有り難うございました』って伝えたかったなぁ~。



ガックリと肩を落とし、この日は帰宅した。



其れから直ぐ期末テストが始まり、お礼を言えないまま1週間が過ぎてしまった。



テストから解放され、足取り軽く今日も次郎の散歩へ出掛ける。



すっかり定位置になってしまった滑り台の上に、仰向けに寝転ぶと星が良く見えた。



1つ1つの星を見るように、東西南北へと目が動く。



其処で目に止まった無数の星達。



あっ!天の川♪



うわぁ~初めて見る♪



天の川はとても淡いから、暗い所じゃないと見られない。



今日はたまたま新月だった為、見る事が出来たんだね♪



運良く天の川を見られた幸運に、心が踊り出す。





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