同居ゲーム
と、いきなり怖い顔になる海斗。



え、やだ。



そんな顔…。



「聞け。」



べりっと手を剥がされ、顔が真正面にきた。



「好き。
俺は告白も聞いてもらえないの?」


「あ…。」



あの…。



そんな…。



あたしは頭がパンク寸前。



「ちょっと、そこで固まられたら俺が困る。」



さっきとは打って変わって優しい顔になる海斗。



「なんか言ってよ。」


「あ…あたし。
一目惚れです。」



顔が赤くなる。



無意識に顔は下を向き、体は丸まった。



「え、なんて?」



からかってる風ではなく、聞き返した海斗にやけくそで言う。



「だからッ。
会ったときにかっこいいなと思って、あとからやっぱり好きになりました。」



文法があってない気がするが、知ったことか。





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