同居ゲーム
「…何さ。」



あたしのじとーっとした視線を避けるように顔を背け、海斗は拗ねたように言った。



「女のコを夜分遅くに引っ張り込むなんて、しかも理由もなく。」


「何それ。」


「きゃー、海斗、いやらしー。」


「…なんでいやらしいに繋がんだよ。」



仕方ない、そういうことにしといてやる。とか何とか呟かれた。



なんかあたしがいなされてる気がする。



「って、まあ実はその通りだったりするんだけどね。」


「え?」



聞き返そうと起き上がると、海斗の腕に包まれた。



「だって最近あんまりこういうのしてないんだもん。」



拗ねたように言われると、もう、黙るしかなくて。



あたしもへへっと笑いながら抱きついた。



「なんか可愛い。」


「由宇希がね。」



なんかあたし達、傍から見ればバカップルだ。



別にいいけど。



と、いきなり海斗がバッと身体を離した。



不審に思って慄いた表情の海斗の視線の先を見ると…



「熱いねぇ。」



にやにやした美喜さんと、すまなさそうに拝んでいる岩谷さんがいた。

















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