同居ゲーム
サクサクとキャベツを切る音がキッチンに響く。
ついでにあたしのため息も。
どうやら、あの男の人は海斗の叔父さんらしい。
お父さんかと勝手に思っていたけど、お父さんは少し前に亡くなったみたい。
だから、海斗は今、叔父さんの家に厄介になっているらしいんだけど…。
どうも合わないみたいで。
居づらい家で暮らすくらいならとこのゲームに参加したらしい。
みんなそれぞれわけありって言ってたのは、家に居づらいってことだったのかな?
それならあたしにも当てはまるし。
美喜さん、岩谷さん、川端さんはどんな理由なのかな。
「由宇希!」
「わっ!」
ビックリした!
あたしはもう少しで指を切るところだった。
「もう、ビックリした!」
「ゴメン。
今日の夕飯何かなと思ってさ。」
央は頭を掻きながら、あたしの隣に移動した。
「考え事してただろ。」
「なんで?」
「目が焦点あってなかったように見えたから。」
「そう。」
あたし危なッ。