同居ゲーム
海斗は手を振って背を向けた。



そのあと、振り返ってはくれなかった。



あたしは諦めて、自分の家のほうへ向かって歩き出した。
















これからは、このゲームで学んだ温かさを人に感じてもらえるように、頑張ろう。



見た目が突飛だからって、嫌煙しないように。



無愛想だからって、嫌な顔をしないように。



チャライからって、変な眼でみないように。



人とあたしは違うって、線を引かないように。



ゲームに参加してよかったって思えるように。





あたしは寂しさを堪え、出来るだけ元気に歩いた。

















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