同居ゲーム

主婦業




疲れた…。



あたしは掃除機の電源ボタンを切った。



途端、今まで響いていた機械の音が止む。



タラッと垂れてきた汗を拭う。



「よし。」



この部屋は終わり。



あたしはよいしょ、と重い掃除機を持ち上げ、廊下に出た。



みんなの部屋に続く長い廊下。



「ま、頑張ろう。」



直線だし、楽だろう。



ふうっと息を吐き、あたしはコンセントをさして、掃除機を床に置いた。



スイッチを押すと、大きな音が廊下に響いた。



すると、勢い良く海斗の部屋のドアが開いた。



「由宇希、今ちょっと静かにしてくれる?」


「あ、ゴメン…。」



急いでスイッチを切った。



最近、海斗の調子がおかしい。



あの日からずっとこうだ。



今まで柔らかい感じだったのに、いきなり変わった。



本当に何かあったのかな。





< 83 / 263 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop