SEASON
バンドの紹介まではいい。
由来もいい。いいんだけど…
2曲目が終わったら客席の方から女子生徒の声があがった。
「名前教えてー!!」
来たっ!って思ってしまった。
だって普通に考えて由来教えたら由来の源になった名前聞きたくなるじゃん?
あたしは聞きたいって思ってしまう。
けど、ここであたしの名前を出されたら…平和な学校生活が遠のいてしまう。
大袈裟かもされないけど、極力ここにいる"あたし"を知られたくない。
それがどんなに可能性が低くても、知られたくない。
「じゃー、俺から!ボーカル担当の陽生。んで、こいつが―…」
陽生がマイク片手に空いた手をあたしに向けて指差す。
って待って待って待ってー!!!
「ギターの捺実。で、ベースの千秋にドラムの風幸」
あたしの心の声も虚しく一気に陽生は言い切った。
うん、自己紹介は大切だと思うよ?
思うけど…場所とかもっと考えてよ。
いや、未成年のことを考えてよ。
「次は俺らのオリジナル。季節巡る風吹けば。聞いてくれ!」
由来もいい。いいんだけど…
2曲目が終わったら客席の方から女子生徒の声があがった。
「名前教えてー!!」
来たっ!って思ってしまった。
だって普通に考えて由来教えたら由来の源になった名前聞きたくなるじゃん?
あたしは聞きたいって思ってしまう。
けど、ここであたしの名前を出されたら…平和な学校生活が遠のいてしまう。
大袈裟かもされないけど、極力ここにいる"あたし"を知られたくない。
それがどんなに可能性が低くても、知られたくない。
「じゃー、俺から!ボーカル担当の陽生。んで、こいつが―…」
陽生がマイク片手に空いた手をあたしに向けて指差す。
って待って待って待ってー!!!
「ギターの捺実。で、ベースの千秋にドラムの風幸」
あたしの心の声も虚しく一気に陽生は言い切った。
うん、自己紹介は大切だと思うよ?
思うけど…場所とかもっと考えてよ。
いや、未成年のことを考えてよ。
「次は俺らのオリジナル。季節巡る風吹けば。聞いてくれ!」