恋してキューピッド!
あれ……あの髪の毛にあの後ろ姿……





「神崎………恋…?」



教室の中にいたのは紛れもなく神崎恋だった。


「てか……恋クン…何持ってんだろ…」



細くて長いものを背負い、手には何かを持っている。



「えーっと…と」


恋クンは窓を開けて外を見始めた。と、いうより…誰かを探しているようだった。



「誰だっけなぁ?遠すぎてハートが見えないんだよなぁ…」



ハート?

なにブツブツ言ってんだろう…




「あ☆いたいた♪あの彼かー。どれ…よいしょっと…」



そう言うと恋クンは背負っていた筒状のモノから1本だけスッと抜き取った。



あれ……

弓矢?


だよね?


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