スキ☆キス
 


下を向くと、達海が私の前まで来て、私の両肩を掴んだ。



「俺は、エリーの声が好きだ!!」


―ドキッ



達海の言葉に、思わず頬を赤く染めてしまったけど…

え…"声"?

顔を上げて達海を見る。

彼は至って真剣な顔をしていた。



「声…って…?」

「いやぁ、初めて聞いた時からさぁ、もう…なんてゆーか…萌え萌え?」



その瞬間、ゾワゾワッと身体中に鳥肌が立った。



「恐い!怖い!!生理的に無理!!!」

「タツミンは声フェチなんだよぅ」

「うわぁ、俺超引かれてるー」

「まぁ正しいリアクションだな」



まぁ、私も人のこと言えないんだけどさ



「まぁ…その……だから
毎日俺にエリーの声聞かせてよ」

「達海…」



なんかカッコイイこと言ってる雰囲気だけど、若干怖いよ



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