ゆずの木
三週間後。


私とお母さんは近くのお寺にいた。


水子供養をするため。


そんなのしたくない。


これが本音。


水子供養をしてしまったら、現実を受け入れなければいけない。


赤ちゃんがもう私の側にいないという現実を


受け止めなければいけない。


辛かった。


悲しかった。


だけど…、

なぜかはわからない。


どこをさがしても理由なんてない。



逃げちゃいけない。


そう思ったんだ。

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