シークレットラブ



学校の近くに車を停めてもらい、車からおりる。




「学校の前まで送るのに…」




「だめですよ!目立っちゃうじゃないですか…」




「俺は別に気にしないけど?」




「もう…私が気にするんです!送ってくれてありがとうございました!!」




前に足を進めようとすると、突然腕をつかまれ、前に進めない。




「何ですか!?」




「まぁ、そんなに怒んなって。今日ここで待ってるから。婚約の話しもあるし…じゃあな。」




それだけ言い残し、壱也さんは去って行った。




「私も行こ…」




時間がなかったはずが、壱也さんが送ってくれたおかげで、少し余裕ができ、とぼとぼと学校へ向かった。



< 41 / 120 >

この作品をシェア

pagetop