シークレットラブ
はは…まぁ無理もないよね…私だってまだ信じられないもん。
「でも、秋山さんは本気じゃないと思う…。」
「どうして?」
「だってさ、秋山さんは、かっこいいし、社長さんになる人だよ?
きっと他にも女の人はいると思うんだよね…」
「あ〜それ、わかる気がする…でもさ、一番大切なのは、流依自身の心だよ?
好きなんでしょ?」
好き…かぁ…婚約者だって言われたときは全然考えてなかったな…
そんなこと、考えてる余裕もなかったかも…
「流依?」
「ごめん、わかんないや。」
なんとなく気分が落ち込んで、私は何も言わず、もくもくと購買で買ったお弁当を食べ続けた。
綾ちゃんはそんな私に何も言わずに、黙ってくれていた。