シークレットラブ
結婚1日目。
あの日、社長室に戻り、改めて結婚を報告して婚姻届も出した。
後日壱也のお母さんとも対面する予定。
そういえば…おばあちゃんに結婚の報告してないや…
でも壱也、会ってくれないよね…
自分の家で荷物をまとめながら、ふと考える。
突然テーブルの上に置いてあったケータイが鳴り出す。
開いてみると、着信 壱也の文字。
「も、もしもし…」
「流依、引っ越しの準備できた?」
「うん、多分…」
「多分ってなんだよ、多分って」