シークレットラブ



時間はあっというまに流れ、いつの間にか放課後になっていた。




次々と帰り始める生徒に、私も荷物をまとめはじめた。




「流依、今日の夜、時間ある?」




もう帰る準備の終わっていた綾ちゃんが楽しそうに聞いてきた。




家にいてもひとりだし、いっか…




「うん。大丈夫だよ。」




「やった!じゃあ、ここに行かない?いい感じのお店なの。」




差し出された一枚の紙を見ると、サン・ルーズというパスタ専門店が載っていた。




「へぇ…こんなとこ、近くにあったんだ…」




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