one.real

思わず総司さんを見やって目を見開く。

想像すら出来なくて『…超見てぇ』って口元押さえた俺に碧杜は『総兄も人間ですからね』って笑った。




『本気になったら変わんだな、やっぱ』

『誰でもそうでしょ、まぁ俺の周りは違うのばっかだけど』

『芸能人て面倒そー、お前も大変だな』



頬杖ついて同情する俺に碧杜は苦い表情。
タンブラーの氷をカラカラと揺らす。


『なんとか毎回かわしてんけどね。
…マジになる気しねぇよ“碧杜”欲しがる奴に』




低い声でそう言って、嘲笑う姿は、自分を責めてるように見えた。



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