one.real

…逆か。そんな女の人ばっかりだったから、今の彼女を選んだのか。

客商売だってゆうのにニコリともしないあの鉄仮面が、彼女の前でどんな風に崩れるのか気になるとこだけど…。


『…総司さんて、彼女といるとどんな感じになんの?』

アールグレイを啜る碧杜は『彼女といる総兄?』俺の質問を復唱してからニヤリと笑う。


『どんな感じか気になる?』

『気になる』

『即答かよ、総兄には内緒な?…そんな思いっ切り変わる訳じゃないけど、』

『けど?』


碧杜は上手くナンパをかわす総司さんにチラリと視線を送った。


『すっげぇ優しい目はしてる。…無意識だろうけど』


…優しい、目?

あの鋭さが無くなんの!?



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