私の中の眠れるワタシ
4章 ワタシは、私。



−−−誰かに。
『打ち明ける』こと。



アナタは
その必要性を
感じた事、
ありますか?



ワタシには、
ありませんでした。



だって、誰にも、
どうにもできないの
だもの。



ワタシの人生は、
私だけのものであって



誰のものでも、
ないのですから。



−−なのに。



あの日、誰かに

『話せばよかった』

と、思うのは、

何故でしょう。



きっと、私は、
どんなに一人で
ワタシと相談しても



……出てくる言葉は、

『私』でしかないから。





私は、ワタシ……





ワタシも、私。






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