君との期待値
彼の声はあまりにも弱々しくて、でも揺らがないような真っ直ぐな言葉だった。
胸の奥がきゅーってなる。
それって、
もう前みたいには話せないってこと?
「どうし……て?」
「……」
「焼き芋……は?」
「……悪い」
その言葉がすべてをかたっているみたいだった。
私は拓真の体を押し返した。
「拓真のバカ」
いつの間にか頬に涙が伝っていた。
みんなで部活出来ると思ってたのに。
前みたいに3人仲良く……。
「部活は陰でしっかりやる」
「そういう問題じゃないっ」