君との期待値
さっきまで泣いていたから少女の瞳は少しだけ潤んで見える。
拓真の傍にいないで欲しい……か。
必死なんだよね。
独り占めしたいんだよね。
その気持ちは少しだけわかる。
けどそういうことで暴走するのは私と違う。
なんか……ちょっと可愛いかも。
顔が少しだけ緩む。
「何ですか?」
「あっ……別に」
私と反対な彼女の必死な言葉に我にかえる。
「あの……あなたが心配する気持ちは分かるけど、私は拓真のこと本当に好きじゃないから大丈夫だよ」
そう弁解する。