君との期待値

さっき拓真が買ってきてくれたアップルティーを口に含む。



「ねえ。
亜姫って拓真と付き合ってるのよね?」



へ?



琉花先生の突然の問いかけに飲んでいたアップルティーを吹き出しそうになる。



「そ、そんなわけないじゃないですか」



「あら。そうなの?」



琉花先生は驚いたような顔をしてる。



そんなふうに思われてたんだ。



赤羽くんのクラスの女の子にも拓真のこと好きって勘違いされたし、
仲良くしてるとそう見えるのかな。



けど、最近は話してなかったのにな。



「変だと思ったのよね。亜姫が夏弥といい感じだから。
拓真と亜姫は付き合ってるって思ってたもんだからさ」



もう軽く笑顔を返すしかない。



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